町田 忠
長〜い長〜い暑い夏がようやく終わったかと思ったら、急に冬がやってこようとしています。冷えてきましたね。
寒くなると楽しみなのが、冬鳥たちが手賀沼周辺にやってくることです。3月ごろから10月ごろまでは大陸の北の方で過ごしていた鳥たちが、柏にやってくるのです。
柏市周辺で見られる代表的な鳥がこれ。(大津川の中之橋付近で筆者が撮影)
毎年、手賀沼、大津川、大堀川、北部調整池など、自然が生きている湿地でよく見られます。
名前はタシギ。その名の通りシギ科の鳥で大きさは約27センチ。敏感な鳥なので、人間を寄せつけません。湿地のアシや藪の中に隠れて生活しています。おなかが空くと、写真のような水辺に来て虫などをあさります。
このタシギ、英語ではsnipeと言います。ヨーロッパでもタシギは多く見られ、昔から食用として人気があり、大半美味なのだそうです。今でも肉屋で売られているところがあるとか。
食べておいしい鳥、ということは人間に捕まえられるということになります。
だからタシギsnipe の猟をすることでsnipe は「タシギ猟をする」という動詞となりました。名詞の動詞化はよくあることです。
では、snipe する人は?
簡単ですね。動詞にerをつければできあがり。ただしeがダブルので1個は省略。
sniper は「タシギ猟をする人」という意味です。銃が発明されてからは当然銃で狙い撃ち。
sniper スナイパーはそこから「狙撃者」という意味になったのです。
狙撃者の語源がもうすぐ柏に飛来します。カメラのレンズを磨いて、その日を私は楽しみに待つことにします。